夏隠

茜色の空が眩しい

砂浜ではしゃぐ君

そろそろだねと言いながら

手持ち花火を取り出す

波の音が響く

あたりは真っ暗闇

ライターの火を近づけ

線香花火に灯りをともす

ああ今年の夏も言えなかった

君に好きだと言えなかった

友達の関係が心地よくて

これ以上離れたくなくて

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