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いつまでも手をつないでいられるような気がしていた

歌いながら線路沿いを家へと少し急いだ

ドアを開けた君は僕を見て微笑んだ

椅子なんてらないよとそんなことを言って

泣きそうに笑う君を心から抱きしめた

いつまでも手をつないでいられるような気がしていた

君がいつまでも傍にいてくれると勘違いしていた

冬が終われば別れが来ることなんて信じたくなかった

君を失って初めて気がついた

ずっと傍にいるよなんて口約束でしかなくて

そんな不確かなものに僕は安心しきっていた

一緒にいるのが当たり前になって

君の笑顔が減っていることに気がつかなかった

椅子なんてらないよとそんなことを言う君は

涙を溜めて精いっぱい笑ってくれた

それがあまりにも痛々しくて君を抱きしめた

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